都立大学のお寺・神社・史跡

東京都目黒区が作成した散歩・観光コース「みどりの散歩道-呑川・柿の木坂コース」では旧衾村の文化・歴史に触れるためのお寺・神社・史跡の観光ができます。

この「衾(ふすま)」は、「碑文谷(ひもんや)」と共に、目黒の歴史を語るとき欠かすことのできない、目黒の代表的な地名の一つです。

都立大学周辺の寺院・神社・史跡巡りのノスタルジックな魅力をご紹介します。

1.八雲氷川神社

氷川神社、通称「八雲氷川神社」は、目黒区八雲の地名の由来にもなっている歴史のある神社であり、旧衾村の鎮守として信仰を集めていたともされています。長い参道はウグイスなどの小鳥の鳴き声が心地良い、木々に包まれた自然空間で、散歩道としても非常におすすめです。

毎年1月、5月、9月には祭礼が行われますが、特に9月には神楽殿で素盞嗚尊の”八岐の大蛇退治の物語”を表現している「剣の舞」が奉納されます。

2.金蔵院

金蔵院(こんぞういん)は明治4年(1871年)に目黒区で初めての小学校(後の八雲小学校)が開設された寺という歴史を持っています。慶長5年頃に頼栄上人が創建、明治7年に一旦廃寺となったものの明治14年には再興されたといいます。

本尊の不動明王は、応仁2年(1468年)に大和国で造立され、この地に運ばれたものであることが、像の内部から発見された11枚の古文書によって判明しており、この像は目黒区の有形文化財にも指定されています。境内の至る所に歴史を感じられるのが金蔵院の魅力です。

3.東光寺

東光寺(とうこうじ)は、吉良治家が貞治4年(1365)年に、幼少で亡くなった子息の菩提を弔うため建てたと伝えられています。当初は「東岡寺(とうこうじ)」と称していましたが、天正19年(1591年)頃に「東光寺(とうこうじ)」と改め、また、江戸時代の初めに、臨済宗から曹洞宗の寺になりました。

境内には七福神、風神、雷神など各種様々な石像が見受けられ、見るだけでも楽しむことができるお寺です。

4.常圓寺

常圓寺は、目黒区八雲の地に420年の時を刻んで来ました。祈り、学び、修行の場として、さらにさまざまな文化活動の場として、仏陀釈尊と日蓮聖人の教えにもとづき、いのちを尊び、誰もが安穏で心豊かに過ごせる社会を築いています。境内には目黒区の保存樹でもある大イチョウが特徴的なことから「大イチョウの寺」ともされています。

また、お寺を舞台に「学びたい人」と「教えたい人」がつながって「よりよく生きるための有意義な時間」を生み出そうとするプロジェクトである『まちのお寺の学校』では、宗派・地域を超えたお寺と、多彩な講師たちとの出会いによって、魅力的な講座が次々と生み出されてきました。

このように一人ひとりの生き方を考え、実践するお寺として、人と人の交わりを通して意義ある空間を紡ぎ続けているのがこの常圓寺です。

5.衾村名主 岡田家長屋門

岡田家は代々名主をつとめた家柄で、江戸時代に造られた母屋と長屋門は屋敷林に囲まれ、茅葺きの大屋根だったころにはいかにも名主屋敷らしい風格がありました。

むかし「岡田の森」と呼ばれたこのあたりは、うっそうとした森で、湧水や流れがあり、澄んだ水には小魚がたくさんいたそうです。この岡田の森は目黒区の保存植樹林に指定されています。

また、昭和46年に、「岡田の森」の一部が中根公園としてオープンしました。

都立大学のお寺・神社・史跡 Googleマップ